A Hundred Birds 『Fly From The Tree』

■近所のTOWER RECORDSで推薦盤になっていたA Hundred Birds『Fly From The Tree』(2005/02/09リリース)を購入した。メジャーデビュー・アルバムとしては完成度が高いというのは分かるが、クラブミュージックというよりは『Feel』や『image』系のヒーリングミュージックで期待はずれだった。1曲目「BATONGA」にしても、HOUSEに「アフリカの大地」的テイストは不要だ。8曲目「FADE (dropped words)」では副題の通り詩人気取りで日本語、英語の単語がエコー付きでぽつぽつと語られるのだが、「涙」だの「愛」だの聴くに耐えない甘ったるい言葉ばかりならべるなら、はじめから詩人気取りはやめた方がいい。クラブミュージックに下手な芸術性やスケール感はいらない。クラブミュージックが快楽主義と通俗性から、そう簡単に脱却できると考えるのは間違いだろう。むしろ快楽主義的で通俗的であることがクラブミュージックの定義で、そこからはみ出そうとする試みが『image』になってしまうのは当然なのだ。