社会保険庁の「振り込め詐欺」

■昨年末、近所の社会保険事務所から突然、国民年金の保険料を払いなさいという電話がかかってきた。社会保険庁の業務改革で督促業務をアウトソースされているらしきコールセンターの女性オペレータは、半年間、未納になっていると言い張る。
その期間僕はふつうに民間企業で働いて、厚生年金の保険料を給与から天引きされていたので、そんなことはないと食い下がると、女性オペレーターは「その勤務先で正しく手続きがされていない可能性があります」とまで言う。不安になってその期間勤めていた会社に確認してみると、ちゃんと渋谷の社会保険事務所に届出をしてあるという。届出が受理された年月日と厚生年金の番号まで確認できた。
この事実を確認した2004/12/29、こっちは年末でもまだ働いているというのに、トップは変わっても相変わらずのお役所仕事の社会保険庁はすでに正月休み。仕方なく年が明けてから督促の電話をかけてきた近所の社会保険事務所に電話をして事実を伝えると、電話に出た男性職員が「ちょっとお待ちください」と受話器をはずした。
しばらく後、その男性職員は「こちらでも確認できました。連絡が行き違いになったようで、済みませんでした」と答えた。民間出身の長官を起用して改革、改革と叫んでいるくせに、作ってもいない借金の督促をするなと言いたい。これでは社会保険庁も「振り込め詐欺」と大差ない。読者の皆さんもある日突然、社会保険庁から覚えのない言いがかりをつけられる恐れが十分にあるので、用心されたい。