「映画」を初めて学んだ映画『地獄に堕ちた勇者ども』

■BSデジタル放送は民放各局もNHKのように地味な番組を放送しているので意外に楽しめる。BSフジは深夜にヴィスコンティ作品のノーカット放映などやっているものだから(しかもCMの量は地上波より格段に少ない)ついつい観てしまう。『地獄に堕ちた勇者ども』(1969年)も断片的ではあるが久しぶりに観た。ヴィスコンティ作品はこんなにズームが多用されていたかと意外に思った。確かにいちいち計算し尽くされているズームで、ズームを使ってでもワンカットで撮るのには何か意図があったのだろう。
別の場所にも書いたが、参考までに『地獄に堕ちた勇者ども』は筆者が高校時代の彼女に大阪のオフシアター(たぶん大毎地下劇場)に連れて行かれて初めて観たヨーロッパ映画で、それまで007シリーズやハリウッドのロードショー、アイドル映画ばかりを観ていた僕が、「映画を観る」ということを教えられた映画である。