欲望の陰画としての夢

■単位が足りなくて大学が卒業できそうにないという夢を、ここ数年、数か月に一度は必ず見るようになってしまった。卒業できなければ大学院への進学も、就職もできなくなってしまう。一体どうすればいいのか、という生々しい切迫感が、夢から覚めてもしばらく残っているのだ。大学を出てからもう十年経っていて、そんなこと心配する必要などまったくないのに。しばらくしたらきっとまた同じ夢を見るだろう。最近気づいたのだが、この夢は永遠に卒業したくなかったという欲望の陰画かもしれない。