小売店の店員を見下す「育ちの悪さ」

■もう一つ、団塊の世代でなくても理解に苦しむことがあるのだが、小売店の店員に対して、本当に奴隷に対するように見下したものの言い方をする人がいる。
前にも書いたかもしれないが、最近読んだ平野啓一郎の短編集の一節に、両家の子女なので出入りの商売人を人間とも思わないようなあしらい方をした、といった意味の部分が合ったのだが、まさかお前はお坊ちゃん育ちじゃあるまい、という、育ちの悪そうな世ずれしたサラリーマンまでが小売店の店員に、とてもぞんざいなものの言い方をする。たしかにこっちは客だが、客であってもわざわざ下品にふるまうこともないだろう。相手が店員であろうと、誰であろうと、最低限の礼儀を忘れないのが、本当の「大人」というものではないのか。小売店の店員に対して、見下したものの言い方をする人間の品性を疑う。