「井の中の蛙」としての中小企業

■やはり小さな会社が「井の中の蛙大海を知らず」になってしまうのは仕方ないのだろうか。僕は決してそうは思わない。環境の変化に比べて、自分たちの会社の変化が遅いことに対して危機感を抱けるかどうかは、同じ一つの会社、それも小さな会社にしか勤めたことがないという事実とは関係ないはずだ。たとえ大企業での勤務経験がなくても、社員に適切な自己反省の能力と、「差異」に対する敏感さがあれば問題ないはずだ。
せっかちであることと鋭敏であることとは違う。小さな会社で鋭敏と見られている人は、じっさいには厳密に考える力が弱く、単にせっかちである場合が多いようだ。なので、すでに先行する会社が実績をあげている業務分野で、それを真似て同じような成果をあげるのは早いが、独自性や変化を求められると、途端に段取りの悪さで失敗を繰り返す。この限界を乗り越えられるかどうかが、もう一段の成長を実現できるかどうかの分岐点なのだろう。