報道ステーションの的外れな箱モノ行政批判

■テレビ朝日の報道ステーションで泉佐野市が10年前の「関西国際空港バブル」に踊らされて、箱モノ行政に走り、まったく利用されない豪華な公共施設に数千億円を投資し、結果として財政再建が不可能な状態になる崖っぷちにまで追い込まれたという事実が報道されていた。
ところが報道ステーションが報じていたのは、市長に対する市民の怒りであり、古館伊知郎と長野智子がコメントとして語っていたのは、小泉首相の三位一体改革への批判だった。
泉佐野市がこれほどまでにひどい状況になったことを、市長個人のリーダシップや中央政府の責任にしてしまうことは簡単だが、たとえ中央政府からの後押しがあったとしても、果たして市長がこれほど容易に「暴走」することなどあり得るだろうか。いや、そんなことあるはずかない。明らかに市長をとめられなかった市議会にも責任がある。
では市議会の議員たちを選んだのは誰か。もちろん泉佐野市の市民たちである。以前も同じような議論をここに書いたことがあるが、市長の箱モノ行政を許したことについて、市民たちに責任がないとは言えない。むしろ報道ステーションは無能な歴代市長を選んできた泉佐野市市民の不明もきちんと批判することで、選挙というものの重要性を伝えるべきではないのか。
そうした報道こそが、次の選挙で本当に市民の意見を反映した代表が選ばれることにつながるのであり、テレビ朝日が目指している真の「革新」ということではないのか。何でもかんでもお上や偉い人を批判すればよいというのは、革新勢力の悪しき「判断停止」である。