大井町アワーズイン阪急には二度と泊まらない

■先日、夜中までデータセンターで仕事をする羽目になる可能性があるということで東京・大井町駅前にあるアワーズイン阪急というビジネスホテルに宿泊した。データセンターでの作業は幸い何のトラブルもなかったため、零時前にはホテルに歩いて帰りつけたのは良かったが、このホテル、都内にありながら一泊5,500円ということもあり、想像以上に良く言えば合理的な、悪く言えば殺伐たるホテルだった。
阪急というブランド名が付されていることと、各部屋にユニットバスがない代わりに16階に展望大浴場があるということで選んだのだが、客室は僕がこれまで宿泊したビジネスホテルの中では最悪だった。客室のドアが単に白く塗られた鉄むき出しなのだ。化粧板くらいは貼ってあると思うのだが、さらに内装費の削減が徹底しているのは客室内のトイレユニットである。各部屋にユニットバスがないため、洋式トイレと洗面台のユニットが設置されているのだが、これが部屋の中に淡い黄色の樹脂製の巨大な直方体をそのままゴロリと横たえましたという感じで、ユニットの天井が丸見えのまま設置されている。しかも洋式便器の背後には下水につながる蛇腹のパイプがむき出し。ユニット内のあかりは電灯型白色蛍光灯一つだけで、ひげさえそれないほど暗い。
14型のブラウン管テレビは、この樹脂製のユニットの、ベッド側の壁に金具で固定されている。普通のシングルルームでベッドと平行に置かれ、テレビ台にもなっている横長のテーブルがある場所には、よく意味が分からなかったのだが、キャンプ用の折りたたみ椅子があった。例の細いスチールの正方形の枠が2つ組み合わされていて、左右にぱっと広げると幅10cmくらいのビニールの帯が横にいくつも平行にピンと張って座面になるという、よく釣堀で釣り人が座っているような非常に簡易な安っぽい折りたたみ椅子だ。
洋服を掛けてしまっておくクローゼットはない。隣の部屋の物音がかなりよく聞こえる。廊下の話し声はほぼ筒抜け。だから5,500円なのかと納得することしきりだったが、果たしてこんなホテルに阪急のブランドを付けてもいいのだろうか、阪急グループは。