岩手県自民党の被害妄想

岩手県の選挙管理委員会の作成した参議院選挙向けに有権者に投票を呼びかけるポスターに、地元の自民党会派がクレームをつけたため、撤去が決まったようだ。「どうして岩手の人は不満があるのに何も言わないの?」「投票しなきゃ変わらない!」というコピーの背景にタレント、セイン・カミュの写真があるというポスターだが、自民党がクレームをつけた理由は、現状を変える必要があるということを前提とした内容になっているからだということらしい。
僕は自民党がクレームを付けた結果、このポスターが撤去されたという事実そのものが、選挙管理委員会に対する自民党の不当な介入、というより、ほとんど言いがかりであって、大問題だと考える。このポスターにある「現状を変える必要がある」というメッセージを、自民党会派は「自民党以外の政党に投票する必要がある」と解釈したことになるのだが、これは曲解もいいところだろう。
「現状」の中には普通に考えてふがいない民主党や、つまらないスキャンダルでマイナー政党に落ちてしまった社民党、いつまでたっても共産主義の看板をはずせないでいる共産党も含まれているのであって、自民党だけが攻撃対象になっていると解釈するのは、岩手県自民党会派の被害妄想としか言いようがない。むしろ選挙管理委員会に対してそれほど強力な圧力をかけることができ、実際にかけてしまったという事実こそ、政権党としての自民党の横暴であり、ほとんど言論弾圧ではないか。まったくおかしな話だ。