学歴こそが新卒学生評価の最適な指標

■とある読者の方から一風変わったメールが届いた。以前このページのエッセーで、こと就職・転職活動に関する限り日本では依然として高学歴が有利に働いており、とくに新卒学生の能力を判断するにあたって学歴こそが最適な指標であると書いた。
たとえ経営学部や経済学部の出身であっても、そもそも新卒の学生が実業界で役立つ知識や経験を持っているとは考えにくい。大多数の学生については基本的な勤勉さや理解能力・論理的思考力でその能力を判断するしかない。それらの能力を判断するために、学歴、つまり学校での勉強の成績以上に客観的な指標があるだろうか。学校で学ぶ内容に価値はなくとも、勤勉に学んだという形式的な事実そのものは、社会人になった後でも具体的な実績につながると考えてよい。そういうわけで僕は就職・転職活動で客観的な指標として学歴と成績は重視されてしかるべきだと書いたのだ(なお、たとえ有名大学を卒業していても在学中の成績が悪いのは論外である)。
それはさておき、その読者はメールの中で具体的に出身大学として有名な私立大学の名前を書いておられ、この大学は社会人になってから、少なくとも学歴差別の対象にならないかどうか、4度も転職している僕に確認したいとの主旨である。この読者は理系出身であるため、文系出身の僕は確からしい助言は残念ながらできない。申し訳ないがこれが回答になってしまう。
しかしあえて付言すれば、この読者の出身大学が学歴差別の対象になることは考えにくいのではないか。もし大学院卒業後に就職を目指しておられるのであれば、大学名については心配することなく、むしろ進学先の大学院で説得力のある研究成果を残すことに専念されるのがよいと考える。