転職などで新たに人間関係を作るとき

■転職などで新たに人間関係を作るとき、誰しも必ずおちいってしまう出会いのパターンというのがあるに違いない。僕の場合にもいくつかそんなパターンがある。
僕はふだんテンションが低くつねに冷静で、抑揚なく話すひとことが時に論理的に鋭すぎるので、人によっては僕に対して率直に話しづらくなってしまう。そんな相手との間には妙な距離感ができてしまい、この距離感を縮めるのは時間をかけてもかなり難しい。なぜか相手が男性の場合、このパターンになりやすい。
逆に、誰に対しても臆せず率直に物を言ってしまえる相手との間には、さっぱりと気持ちの良い人間関係を持つことができるが、そういう相手は多くの場合、同じような学歴だったり、帰国子女だったり、僕と似たタイプの人間がごく身近にいたりする人たちで、しばらくたってからそれが分かると、なるほどと一人合点する。
この2つのパターンは僕としてはそれほど困ることはないのだが、いちばん当惑させられるのは「内気な子供を叱る母親」タイプの女性である。あまり社交的ではなく、しかも寡黙な僕のような人間のことを、まるで依存心の強い子供のように扱ってしまう女性がかならずどの職場にも一人はいるのだ。
たいていその誤解はすぐ解けるのだが、保護的に扱われると、そんな扱いに反抗すること自体が子供っぽく、依存心の強い子供という誤解を補強する方向に働いてしまうので、こちらとしてはされるがままになるより他ない。人との出会いがパターン化するのを避けたいのはやまやまだが、この年齢になると自分の行動パターンを変えることが難しい。