日本企業の違法行為は「情」が原因

■企業活動におけるコンプライアンスということが最近よく問題になっているが、それと知って法律に違反する企業はおそらく少数ではないか。全社の利益のためにそれと知って法律に違反する場合もおそらく少数だろう。
企業における違法行為の大多数は、人間としての情から出ているものだろうと予想される。たとえば自分の部下が苦労して出した仕事の成果が、法律に違反していることが分かったとき、部下をかばうために目をつぶり、逆に社内でその違法性を指摘した社員を叱責する可能性がある。
ほとんどの企業における違法行為は、法律よりも部下を大事にしたい感情から起こるのではないか。法律に違反しているところまで行かなくても、法律を正しく理解する必要性を力説する社員を、部下をかばうために叱責するような空気から、日本企業の違法行為は生まれるのではないか。確信はないが、なんとなくその可能性が高そうな気がする。