ベイトソン『精神の生態学』

■ベイトソン『精神の生態学』はほぼ読み終えつつあるが現象学以降の欧州大陸系現代思想に慣れた頭には新鮮な知的刺激だった。ここ一週間ほどの英文エッセーをお読み頂いて分かる通り二重拘束理論はビジネスの場における臨床的な組織分析にも有効である。ただ個人と個人の相互作用という微視的な分析は利益を追求する企業にあって贅沢とさえ形容されるが、心理的な相互作用の問題が業務効率や動機付けを著しく阻害する場合はむしろ分析しないことの方が贅沢である。