保坂和志『プレーンソング 草の上の朝食』

■保坂和志の『草の上の朝食』は中公文庫にしか入っていないのだと思っていたら、近所の図書館(この日記に登場する近所の図書館はじっさいには二つあって、大きな図書館と小さな図書館である。大きな図書館の方は、人によっては大きすぎるほど大きな図書館かもしれないが、『イデーン』の日本語訳も蔵書していない図書館はいくら大きくても大きな図書館とは言えない。
ところでここに登場する図書館は小さい方の図書館で、くすんだ色の身なりをした定年退職者が昼寝をしに来るためにあるような図書館だ)に講談社文庫で、しかも『プレーンソング』と『草の上の朝食』の両方が収録されているものがあった。
Amazon.co.jpで調べると在庫切れで、いつもながら検索速度とトップページのリダイレクトが嫌になるほど遅い「bk1」で調べると(というところまで書いて検索ボタンをクリックしたが、ここまで入力してもまだ結果が表示されない)、該当データなしというありさまだった。もう「bk1」は会社をたたんだ方がいいと思う。
しかし読んでしまった『プレーンソング』を、『草の上の朝食』を読むために通勤電車の中を持ち歩くのがおっくうなので結局借りず、かわりに単行本のコーナで、まだ書店に平積みになっている『カンバセーションピース』が誰にも借りられずにあったので、うれしくなってこちらの方を借りた。まだ書店にならんでいる新刊を図書館で借りるのはうれしいものだ。
こんなことを感じる読者がいるから著作家たちと図書館の確執は長引くのだが、今晩の僕の通勤カバンには結果的に講談社文庫版『プレーンソング 草の上の朝食』よりもひとまわり大きな『カンバセーションピース』と、Amazon.co.jpマーケットプレイスで昨日売れていたこれもそうとう分厚い『ゼミナール現代会計学』と、ジョン・グレイ『グローバリズムのという妄想』が入っており、いっぱいにふくらんでしまっている。