無茶な住宅ローンを抱える愚かな夫婦

■あるテレビ番組で住宅ローンに苦しむ愚かな夫婦が紹介されていた。手取り月給24万円の夫は、なぜか独身時代に、審査が通るかどうか一か八かでローンを申込み、月14万円の返済で3210万円のマンションを買うという無謀な行為に及んだ。収入の半分以上を住宅ローンにあて、しかもそのローンが7%の30年間固定金利と、3段階で金利の上がる30年の住宅金融公庫ローンの組み合わせだということを、借りた本人が知らなかったというのだ。
世の中にはかくも愚かな人々が多く存在するのだから、僕は世間についてまだ悲観し足りないと考えざるを得ない。
例えば通勤電車の中で薄汚いスーツを着た白髪のサラリーマンが座席に腰かけて、口に放り込む飴の包み紙をつぎつぎ足元へ捨てて靴の裏で座席の下へ隠しながら、耳掻きで耳をほじくっては耳クソをこれも足元にパラパラと落とすという動作を永遠に繰り返しているのを見たり、別のサラリーマンが混雑しているのに大股広げて座席に腰かけ、さもそれが当然だという風にすました顔で腕を組んでいたり、酒によっているでもないサラリーマンの集団が、生まれてこの方もう一千回以上は耳にしたような世間話をくどくど繰り返していたり、こうした人々の姿を目にし、こんな愚かな人々と生きていかなければならないと思うと暗澹たる気分に落ち込んでしまうのだ。
そういった人たちがいつ何時僕の前に立ちはだかって、理不尽な行為で僕に嫌がらせをしないとも限らない。やはりまだ一般人に対して絶望し足りないかもしれない。ここまで書いて気がついたのだが、これってもしかすると典型的な被害妄想癖の症状かもしれない。やれやれ、いろんなことがもっとどうでもよくなるような、寛容な精神構造に生まれ変われぬものだろうか。自分で自分が嫌になってくる。