『日経コンピュータ』に富士通特集記事

■Until today I received 323 e-mails from my dear readers which request for access to member’s only area. I can’t express my appreciation too much.
■『日経コンピュータ』の最新号に大手コンピュータメーカF社はどうすれば復活できるか、という記事があった。毀誉褒貶の激しい企業について、誰の言うことを信用すればいいのかというのは難しい判断だ。僕のように会社員の社会ではまだ底辺からの方が近い位置にいる人間は、一般社員や現場担当者の見解しか正当に評価できない。逆にF社経営陣や、その顧客企業の経営陣は互いの見解しか正当に評価できないだろう。
この記事の中で最近まで社長だったF社会長は、はからずも基本的な物の考え方を披瀝してしまっている。つまり、うちの会社は顧客企業の経営陣に理解してもらえればそれでいい、現場の担当者レベルの意見は聞くに値しない、という考え方である。これは以前、同じ人物が、うちの社員はあまり働かないとこぼしていた事実と一致する。
さらに同誌の記者がF社への提言として書いている3点のうち1点、もっと社員の満足度を真剣に考えるべきではないか、という点とも一致する。F社は社員のモチベーションの平均値を引き上げることに失敗している。たしかに一部には高い動機付けを維持している社員がいるかもしれないが、製品やサービスの品質を左右する現場のシステム技術者も含めた組織全体としての動機付けの水準は高いと言えるだろうか。にもかかわらず経営陣はその失敗を認めず、経営をしつづけているということだ。
上ばかり見る管理職がそろっていた日本的企業が、いきなりトップダウン型の経営に転換したときに、おちいりやすい誤りだ。上ばかり見る管理職の群れと、現場社員を軽視する偽のトップダウン経営は、実は相性がいい。トップダウンとは現場社員を軽視することではない。おそらくF社の経営陣はそれを分からないまま苦しんでいる。