今日の日経朝刊「春秋」欄が花見の場所取りをさせられる新入社員の姿に

■今日の日経朝刊「春秋」欄が花見の場所取りをさせられる新入社員の姿に、旧態依然たる日本企業の人材浪費を嘆いていたが、ことは花見だけでない。部下を無意味な雑用や休日出勤に駆り出すことで、自分の権威を誇示したがる日本人上司というのはどこにでもいるものだ。三井住友化学の合併頓挫でも経済合理性より自社の権威の誇示が優先された結果のようだ。時価評価額で二倍の住友に対して、三井の経営陣が対等合併に固執した。花見の場所取りでは新入社員が同じ時間を使って、教育・研修を受ける機会を損失しており、三井住友の合併頓挫では二年間以上にわたって合併業務にたずさわってきた社員の人件費などの費用だけでなく、モラールまでが犠牲にされている。そうすることでかえって自らの権威が失墜することさえ予想できないほど、おじさん世代は追い詰められているのだろうか。悲しくさえある、非合理性である。
■宇野浩二『枯木のある風景』『子の来歴』、ゴーゴリ『外套・鼻』を読んだ。宇野浩二については対象との冷徹な距離感がよい。ゴーゴリについては饒舌体やシュールな物語の魅力。自分にとって未知の名作がまだまだあると思えば、人生も捨てたものではない。