正岡子規、廣津柳浪、宇野浩二

■ああつまらない。昨日は正岡子規の短編小説『花の枕』と廣津柳浪『變目傳』を読んでいた。今日は同じく廣津柳浪『雨』と、図書館で新たに借りた宇野浩二の作品集で『蔵の中』を読んだ。ついでにゴーゴリの『外套・鼻』(岩波文庫)も借りてきた。いずれも先日読んだ後藤明生の小説入門にあった作品だ。そういえば島田雅彦がEPSONのテレビCMなんかに出てるし。
ああまったくつまらない。パソコンで斎藤緑雨の『油地獄』をテキスト化していたが、今日、筑摩書房の明治文学全集、斎藤緑雨の巻に序、小説評註の部分も含めて収録されているのを知った。テキスト化することに大して意味はなく、じっくり読むついでにキーボードで文章をなぞっているようなものだ。
この「小説評註」とは、緑雨自身が擬古文体、漢文体、言文一致体の小説をそれぞれパロディで一編ずつでっちあげ、さらにそれぞれの序まで作って、それらを引用しながら註をつけていくという少々凝った作りの序文だ。擬古文体のが『初嵐猫毛衣』、漢文体のが『塞翁馬』、言文一致体のが『あんま針』。言文一致体は「です・ます」調で山田美妙っぽい。「太陽は今まさに没します、没すれば日は暮れます、暮れれば地球の半ばは夜です」。くだらなすぎて笑えるというのはこのことだ。