赤瀬川原平『老人力』

■最近はなぜか赤瀬川原平ばかり読んでいて、今さらながら『老人力』を読んだ。本書の内容についてはここで述べるに及ばないと思うが、エッセーのところどころに、どうも理屈っぽくなっていけない、という自省の言葉がちりばめられている。赤瀬川氏の文章が理屈っぽいんだとすれば、このホームページのエッセーはさしずめフッサールの『論理学研究』といったところだろうか(と書いても分かる読者が何人いるか)。こちらは通勤電車の中で息抜きに氏の文章を読んでいるので何ともかんとも。実はこの『老人力』も、蔭山泰之著『批判的合理主義の思想』(ポイエーシス叢書)の息抜きなのだ。ポパーの息抜きにしてすみません。でも僕は赤瀬川氏より余程貧乏性なので、本を読むとなると小難しくて漢字の多い本でないと読んだ気がしないのだ。