本の話題。Amazon.co.jpに出品した古書はその後も売れ続けている

■本の話題。Amazon.co.jpに出品した古書はその後も売れ続けているが、出品数に対する売却済み比率は必ずしも高くないことだけはみなさんにお知らせしておきたい。これまで売れた古書のほとんどが分厚いIT関連書で、経済学関係やいわゆる「図解もの」はまったく売れずに残っている。そもそもインターネットのヘビーユーザが依然としてIT業界人に偏っているので当然の帰結だ。
■ところで小塩節著『ドイツ語とドイツ人気質』(講談社学術文庫)を読んだ。唯一役立った情報は「ドイツ語は動詞の数がやたらと多い」ということ。話があちこちに飛ぶので息抜きのエッセーとしては楽しめるが、日々西洋人と仕事をしている僕から見ると、この著者はドイツの現実ではなく理想化されたドイツ語と19世紀ドイツ文学を愛しすぎている一昔前の文学青年気質を多分に残している。森鴎外以来のドイツ文学に対する日本人的憧憬の良き伝統をしっかりと継承しているといった感じ。そうではないドイツに出会うことが出来ている日本人は、もしかするとIT業界でSAP R/3にどっぷりつかっている人々だけかもしれない。他の業界ではどうなのだろうか。