横光利一『日輪』

■横光利一『日輪』を読んで岩波文庫一冊読了となった。この『日輪』、神話を真似た即物的な文体(解説によればフローベールの『サランボー』の影響が強いらしいが学生時代にフランス語を第一外国語にしていたくせに僕はフローベールがどうも好きになれなかった)と卑弥呼の時代という舞台設定はたしかにファンタジー小説っぽくて実験的な読み物として面白いが、これが芸術作品かと言えばそうじゃないんじゃないかという気がする。要はあまり好きになれなかったということだ。