これは20年前の話さ

■これは20年前の話さ。ロバート・パーマーが息子といっしょにMTVを見ていたんだ。マイケル・ジャクソンが出てきたとき息子は言った、「この人、歌うまいね」。父親は答えた、「そうだね」。次にブルース・スプリングスティーンが出てきた。息子は言った、「この人どうしちゃったの?」
■ここ1か月ほど仕事の関係で情報システム関連の展示会に多数参加したのだが、紋切り型の展示に食傷気味である。イベントプランナーの発想があまりに硬直的すぎるのだろう。メインステージで20分ごとの製品紹介プレゼンテーション、アンケートと引き換えのつまらないノベルティー(景品)など。技術知識のないイベントコンパニオンに明らかに原稿棒読みの製品紹介をさせるのは来場客に対して逆効果だろうし、来場者がノベルティーほしさで答えたアンケートに市場調査資料としての価値があるかどうかも疑わしい。露出度の高いイベントコンパニオンのコスチュームも初めのうちはうれしいかもしれないが、参加するイベント、イベントすべてに白いボディコンワンピースのコンパニオンがいるといい加減不愉快にさえなってくる(仕事で来場しているときにいちいち「煽情」されたくないのだ)。個人的には定時の製品紹介プレゼンはもっと技術的かつ専門的な内容のものを混ぜるべきだし、出展者企業の社員はサボらずに自分でプレゼン台に立つべきだ。美人がしゃべる方が客が集まるというのはイベントプランナーの思い込みでしかない。個別製品の説明は展示ブースの中の方へ人をかきわけて入っていかないと見聞きできないというのもダメ。もっとオープンな空間で、客がいなくても出展者が勝手にしゃべりはじめる方が来場客は興味を持って足を止めるはずだ。コンパニオンがアンケートや景品を配って無理やり客を引き止めるよりも、出展者がつねに短いプレゼンをブースの各所でPUSH型で垂れ流しにする方が、客の足を止める効果は高いのではないか。製品としての情報システムは自動車のように意匠先行ではなく中身の機能や技術の革新性が競争力なのだから、見た目の派手さより機能の訴求に重点を置いた展示になっているべきだ。機能をわかりやすく訴求するには一般的にシナリオにもとづいたデモが効果的なので、事例紹介や架空の物語にもとづく小劇のようなものが主流になるだろう。