高橋源一郎『一億三千万人のための小説教室』

■実は香山リカ『若者の法則』と同時に岩波新書の新赤版で高橋源一郎大センセイによる『一億三千万人のための小説教室』という本が出ていたことを知り、さっそく読んでみた。小説の書き方を教える書物なのに、どうしてこんなに感動するのか。それはbk1で同書の書評として書き込まれているように、この本は岩波新書から出ているにもかかわらず、れっきとした小説(小説についての小説)だからだ。高橋源一郎のどの小説を読んでも、彼のことばに対する愛がにじみでているがゆえに感動してしまうのだが、本書もその例外ではない。