「韓日交流祭 KOREA SUPER EXPO 2002」

BoAの日本語アルバムを通勤電車で毎日聴き、S.E.Sの韓国語アルバムを購入したばかりだからというわけではないが、幕張メッセで2002/06/19~23まで開催されていた「韓日交流祭 KOREA SUPER EXPO 2002」に行って来た。日本側の主催はNHKと朝日新聞社。
伝統文化の紹介ということで韓国の伝統的な婚礼の儀式を日本人の若い夫婦が新郎・新婦役で参加しておこなっていた。韓国人のおじさんが日本語で「新郎を表す色は『陽』の赤、新婦を表す色は『陰』の青」などの解説を差し挟みながら、来場客の取り巻きの中、なごやかな雰囲気で儀式は進んだ。
フィナーレとして韓国の音楽専門チャンネル「M.NET」(第一製糖という企業が出資する放送局)主催のコンサートが開かれた。ジャニーズの「嵐」を思わせる男性5人組アイドルグループ「BLACK BEAT」の歌唱力はかなりのものだったが、衣裳がマイケル・ジャクソンの『スリラー』そのままでいかにも時代錯誤だったのはご愛敬。しっとりバラードを聴かせる「隣愛」は五輪真弓『恋人よ』のカバーを歌った。現代風のスマートなアレンジに嫌みは無かったが、背後の大画面に流れていたプロモーションビデオは韓国風こってりメロドラマでこれもご愛敬。
コンサートの司会をつとめたのは日本でデビューして韓国で活躍している女性3人組の「TOYA」(トゥ・ヤ)。S.E.Sの二匹目のドジョウっぽいが歌唱力はそこそこ。日本デビュー曲を日本語で歌っていたが残念ながら僕は聴いたこともなかった。それから日本全国をライブで回っているということでTBSの何かの番組で取り上げられたという男性3人のラッパー「DRUNKEN TIGER」は他の出演者と違って気取りのないお兄ちゃんたちで聴衆を乗せるのがいちばんうまかった。
そして今回のFIFAワールドカップの開会式に出演したという実力派R&B女性シンガーPark JungHyun(ニックネームは「LENA PARK」)。確かに2曲目の『Desperado』で聴かせたフェイクの歌唱力は抜群だが、声質が幼く、背も小さく、容貌も中学生のように愛らしいのに無理やりブロンドに染めたソバージュとしっかりメイクで大人っぽく見せようとしているのがやや痛々しかった。あと、失礼ながら名前は忘れたが最初に登場した「セクシーお姉さん」歌手はベタベタのユーロビート。
一人だけ日本人アーティストとして元X-JapanのYoshikiプロデュースの「shiro」が登場したが、ステージ衣裳があまりに普通のカジュアル・ファッションで、ルックスも非常に地味。「スター」を絵に描いたような韓国陣との落差が激しかった。
内省的かつ自閉症的な日本人アーティストに比べて、K-POPのアーティストたちは、それぞれの曲は典型的なR&Bであったり、典型的なユーロビートであったり、典型的なラップであったりするが、聴衆に対するサービス精神旺盛でまさにエンターテインメントの王道を行っている。単純に楽しめた「KOREA SUPER EXPO 2002」」だったが3回目の今年で最終回とのこと。この文章に含まれる韓国人アーティストへのリンクをさがすのにどれだけ骨を折ったかを考えると、韓国大衆文化と日本の交流はまだまだなのだが、「KOREA SUPER EXPO」は一定の役割を果たしたと言うことだろうか。