初めての東京国際ブックフェア

■初めて東京国際ブックフェアに行った。最近よくゆりかもめに乗って東京ビッグサイトを訪れている気がする。JR新橋駅からゆりかもめ乗り場へ上がるエスカレータの下で割引券を配っていたので当日券1,200円のところ800円で入場できた。
会場に入るとすぐ人文・社会科学書の出版社ブースが目白押し、古書でない本が2割引で買えるというので、河出書房新社では『差異と反復』や『千のプラトー』には目もくれず話題の『インストール』を手にとっては「ま、いいか」、国書刊行会では吉屋信子『花物語』復刻版の上・中・下やイタロ・カルビーノ、レムの『完全なる真空』を手にとっては「ま、図書館で借りられるか」、藤原書店ではブルデューの『ディスタンクシオン』を手にとっては「ま、今さら読んでどうなるもんでもないか」、白水社ではフランス語の学習書を手にとっては「ま、今からフランス語を鍛えてどうなるでもなし」、みすず書房では『イデーン』やメルロ・ポンティ全集をぱらぱら立ち読みしながらも「ま、学生時代の良い想い出やね」、大修館書店ではドイツ語辞典を懐かしく眺め、結局買ったのはフランス人人類学者エマニュエル・トッド氏による反グローバリゼーションの書『経済幻想』(藤原書店)1冊だけ。定価3,200円を汚れ・キズあり特価1,000円で購入したので、自宅から往復の電車賃+入場料を上乗せしても元は取れた。
本来は洋書のバーゲン目当てだったが、マンキューのマクロ・ミクロ経済学教科書があったくらいで、ペーパーバックも、コンピュータ関係書も、めぼしいものは何もなし。4日間開催で木・金が業者のみ、土・日が一般公開日だが、人の多かったこと。
人文・社会科学書は展示スペースからするとごく一部で、児童書やデジタル・パブリッシングのコーナーもあり、家族連れも目立った。角川や講談社などの大手はさすがに大きなブース。大前研一や里中満智子がサイン会をやっていたり、お祭りの雰囲気に何故かキリスト教の尼僧さんの姿が目についた。たしかにキリスト教関連書専門の出版社ブースもあった。ついでに幸福の科学もあった。わけのわからない米国の自己啓発系出版社も出展していた。凸版印刷は電子ペーパ、NTTドコモはFOMAによるコンテンツ配信を展示していたが、人類はそう簡単に紙の書物を手放すことはできないだろう。