ワークシェアリングに関する『サンデーモーニング』の勘違い

■TBS『サンデーモーニング』「風をよむ21」というコーナーのディレクターは報道番組をやめてドラマに移ったほうがいい。毎回コメンテーターと知的水準の差が大きすぎ、自分で番組を作っていて恥ずかしくないのだろうかと思う。
今日のワークシェアリングの取り上げ方を見てもわかる。何が「痛みを分け合うワークシェアリング」だ。自分も一介のサラリーマンなら入社当時どれだけサービス残業させられたか少し振り返ってみれば日本のサラリーマン社会はそもそも「痛みを分け合う」社会だったということが分かりそうなものだ。
サービス残業で痛みを分け合い、つきあい残業で残業代をムダに着服し、総合職・一般職の賃金格差が当然のように存在し、派遣・パート・アルバイトと福利厚生費の負担が不要な企業にとって都合のいい労働者が学生や主婦層を中心に多数存在し、そうやって個々の企業の業績不振という本来は経営者の責に帰せられるべき問題を自分たちの痛みとして分け合うことで日本人は大規模な解雇を避けてきたのだ。
いま業績不振の企業が聖域とされてきた雇用に手を入れて千人単位の解雇をすすめるなかで、そこそこの業績を維持している企業の経営者がワークシェアリングを言い出すのは、単に賃下げの口実を求めているだけではないか。それが分からないのであれば、イメージでしか物を捉えられない「風をよむ21」のディレクターはドラマに移ったほうがいい。TBSの報道水準そのものが疑われ、報道のTBSとしての信用が失墜することを真剣に心配する。