社内情報システム部門の仕事が性にあっているのはそれが中立的な存在だからだろう

■社内情報システム部門の仕事が性にあっているのはそれが中立的な存在だからだろう。社内の情報システム部門は純粋なコンピュータ技術者ではない。社内に情報システム部門が存在する意味はその企業特有の事情と世間一般の情報技術を結びつけることにあるためだ。かといってもちろん純粋な業務部門でもない。情報システムの構築・企画は特殊なスキルが必要な専門職だからだ。さらに情報システム部門は社内のすべての部門を平等に見て全体最適を考える必要があるし、全体最適を考えることのできる部門である。業務部門偏重でも現場部門偏重でもいけない。それだけに社内SEの資質として党派性が強くてはいけない。派閥を作って他の派閥を陰で非難したり、特定の開発ツールや開発思想にこだわることは許されない。そのときそのときで明確な方針を打ち出すことは必要だが、その方針が「正しい」ものだと考えてはいけない。要は何が正しくて、何が間違っているかという議論に巻き込まれてはいけない。そんなことは一人ひとりの人生全体において考えるべき課題であり、会社の仕事で考えるべきことではない。どの党派にも組せず、偏らず、あえて言えば経営者の意思をうけて全体最適を考える境界性が社内情報システム部門の存在意義だ。ベンダー側のSEは少なくとも自社の技術やサービスを売りこむ必要があるので完全な中立というわけにはいかない。社内情報システム部門は中立的でなければならない。