情シス部門の使命はIT利用規則の社内徹底

■仮にあなたがとある企業の人事部で働いていたとしよう。最近、就業規則を若干改訂したところ、営業部門の社員から電話がかかってきた。
「就業規則では毎朝9時に出社しなければならないことになっていますが、私はどうしても11時に出社したいので、そうさせて頂きます」
「困ります。9時出社は規則ですので」
「会社の規則だということは分かりますが、11時出社の方が楽じゃないですか」
「確かに私も個人的には11時出社の方が楽ですが」
「すみませんが11時出社にさせて頂きます」。
もしあなたがこんなやりとりをしなければならないとしたら、あなたは現実に存在するまともな企業で働いているのではなく、コメディー映画で人事部の社員役をやらされているのだと自分を説得したくなるだろう。
人事部は社内の人事に関する規則を作り、それを守らせるのが仕事である。同様に情報システム部は社内の情報システムに関する規則を作り、それを守らせるのが仕事である。規則にしたがって仕事をするからこそ、社員は企業の中で公正に競争し、評価されうるのであって、それが規則のないゲームになってしまったのでは、そこに残るのは互いにいかに相手を出し抜くかの不毛な争いか、あるいは、甘えともたれ合いとなれあいの関係でしかない。仕事さえできれば会社の規則を破っても許される会社、規則を破ることが既得権益になる会社とは、いったいどういう会社だろうか。