最近の資生堂の商品展開にはちょっと驚かされる

■最近の資生堂の商品展開にはちょっと驚かされる。ひとつは「ヴィルフランシュ」シリーズ。あのCFを見たときはあまりに中途半端な仕上がりなので、フランス資本の化粧品メーカーが「安価だけれどそれなりにおしゃれ」をコンセプトに日本に進出したものとばかり思っていたのだが、実際には資生堂から分離した株式会社エフティ資生堂の新シリーズだった。売場で価格をチェックしたところ、いちばん大きなシャンプー、リンスのボトルが900円(定価1080円)と高くはないが、決して安くもない。ブランドイメージのフランス的中途半端さ(たとえば原色をつかったパッケージングなど)はよくできた「擬似フランス的なるもの」だと思う。そしてもうひとつ。コンビニコスメの「化粧惑星」。これもオセロの中島や華原朋美のCFを見たときには、タイポグラフィ(あのタイポグラフィは一目で資生堂と分かる!)だけ資生堂をパクった確信犯的なコピーブランドだと思っていたのだが、本当に資生堂だったのだ。正確には子会社のオービットが発売元らしい。同じくコンビニ向け製造していた「C/O」ブランドが不振だったため、2月からブランドを「化粧惑星」に一新したようだ。資生堂といえば「プラウディア」のようなCFこそ誰もが納得する資生堂のイメージだが、幅広い年齢層に訴求できないとこのデフレ環境でなかなか厳しいってことだろうか。最大手の資生堂さえ既存のブランドイメージにあぐらをかかず、あえて自己否定的な商品展開に打って出ているのだ。厳しい時期だからこそあえて自己変革のリスクを積極的にとっているからこそ、資生堂は業界トップたりえていると言えるのではないだろうか。