もう一つナレッジマネージメント

■もう一つナレッジマネージメント(KM)についてプリミティブなレベルの議論をすれば、SCMとの共通点でもあるのだが「部分最適から全体最適」へという論点がある。一人ひとり(各部署)が一生懸命仕事をすれば全体としての効率も上がる、というのは大きな間違いで、全体としての効率性のためには個人(各部署)は多少効率が悪くなっても決められたルールに従って仕事をしなければならないということだ。KMについても、優先されるのはKMが適用される部署・企業全体として知識資産が効率的に活用されるかということであり、個人としての仕事のやりやすさは部分的に犠牲にされる。もっとひらたく言えば、「オレはこの方が仕事がやりやすいんだ!」というワガママをいう社員が多ければ多いほど、またそれを許し、評価する社風であればあるほど、KMやSCMのようなマネージメント手法は根づきにくいということになる。個人よりも全体のことを優先して仕事をする考え方・習慣になっているか。昨日書いた「決められたルールを守る」という点に加えて、これもやはりKMやSCMを導入するときのひとつの「踏み絵」になるだろう。構成員の一人ひとりの考え方や社風がそうなっていない場合、人事制度による「アメとムチ」を駆使してもKMやSCMなどのマネージメント手法の定着は難しい。