LOVE PSYCHEDELICOのファーストアルバム

■LOVE PSYCHEDELICOの1stアルバムはなかなか良い。英語と日本語がごちゃまぜになった歌詞はSouthern All Starsの発明であって、決してLOVE PSYCHEDELICOの2人の発明ではない。しかしKUMIの気だるいボーカルの発音はより本物の英語っぽく、POPSに必要な表層的カッコよさを効率よく実現している。
お気に入りのアーティストとして2人ともLed Zeppelinを挙げているが1曲目の『LADY MADONNA』はThe Doorsのようで、文字どおりPSYCHEDELICだ。おそらく他のすべての曲も1960~70年代のいずれかのアーティストに必ず対応物を見つけることができるだろう。
あの時代のアルバムを聴いたのと同じような音楽体験をもう一度別の形で反復したい。LOVE PSYCHEDELICOのアルバムは独創性を追求した結果というよりむしろ、過去に体験した音楽の快楽を反復するための道具という気がする。それはPOPSとしては「成功」と考えていいだろう。確かに僕はもう一度Led Zeppelinの『Physical Graffiti』を聴いてみたい。ただし『Physical Graffiti』以外の手段で。