まだ家の話が続く

■まだ家の話が続く。名古屋在住の女性からメールをいただいた。この日記を読んでマイホームを買う気持ちが揺らいだとのこと。注意してほしいのは、僕は住宅事情が日本一劣悪な首都圏に住んでいるということだ。偶然にもその女性と僕は同じ間取り、同じ家賃の賃貸マンションに住んでいるが、たぶん通勤時間は僕の方が約2倍かかっている。一橋大学・米倉教授が言っていたが、通勤時間往復3時間として、会社員生活40年のうちなんと4年は電車に乗っているのだ。しかも東京と名古屋では同じ価格の一軒家でも広さや住環境がまったく違うので「名目価格」だけで家の「効用」を比較できない。いずれにせよ自宅にどれだけ金をかけるかは、その人が何に価値をおくかということだろう。住宅ローンの他に、株、子供の教育、自分の能力などの投資対象があるという人は、何も右にならえで重いローンをかかえてまで一軒家を買う必要などまったくない。ドラッカーの言葉どおり、もっともリターンの大きい投資先が「人間の能力」だとすれば、多少家は狭くても子供の教育や自分自身の能力に金をかけるのがいいだろう。マイホーム以外に何もいらないというなら住宅ローンに自己破産しない程度にいくらでも金をかければいい。結局はその人の価値観だということになる。
■最近自分自身のスタンスについて考えることがある。リーダーには二種類あって、敵を作らず時間をかけてコンセンサスを形成するタイプと、敵を作ってでも明快な主張するタイプ。明快な理想を語れるオピニオンリーダーでありたいと思いつつ、現実的には敵を作らずできるだけ多くの人たちとコンセンサスをとりながら事を進めたい。それにしても、頭が切れてプロジェクト全体を考えながら仕事ができる人間と仕事がしたいものだ。