仕事の妥当性を判断する基準は「開放性」

■組織の中で新しいことをやろうとするといろいろなかたちで抵抗や陰湿な嫌がらせめいた目に遭うこともあるが、自分のやっていることの妥当性を判断する一つの大きな基準はやはり「開放性」だと実感した。
毎日同じメンバーで同じようなことを繰り返していると、毎日やっていることが、毎日やっているというその事実だけであたかも妥当性をもっているかのような錯覚に陥る。しかしそれ自体で妥当なことというのは存在しないわけで、妥当性は絶えず何かとの比較(差異)で検証し続けることによってしか保証されない。外部との対話を続けることで初めて妥当性は確認される。
外販対応のシステムエンジニアから社内情報システム部門に転職して、「動き」のない環境の中で自分自身の妥当性を確認できなくなるのではないかというのが最大の危惧だったが、部門の旧習を破ってあえて外に出る仕事の仕方を選んだ結果、交換する名刺の数はそこそこのレベルを保っている。
組織人が組織とともに腐るか生き残るかどうかは、組織の外部とどれだけ頻繁に接触するかにかかっている。外へ踏み出す仕事のスタイルを選べなければ、退屈な仕事に縛られるのは仕方ないし、それをできない人間ができる人間を不愉快に思うことこそ組織の腐敗度をよく示している。このページの読者にも社内情シス部門の方がいらっしゃるようだが、セミナーでもベンダー主催の勉強会でもいいので、とにかく外部との接触を切らないようにしよう。それが自分の妥当性を確保するもっとも有効な手段である。