近年の日本の労働市場

■近年の日本の労働市場は、新卒者の求人倍率は低調で、経験者の中途採用が活発という特色がある。つまり企業は社員を育てるコストを負担したくない、仕事に必要な知識や経験は外で学んできて欲しいと言っている。結果として大学に「実学」教育が求められる。社会人になってすぐに役立つ知識や技術は大学生のうちに学ばせろという企業側のエゴだ。その大学は学生たちに最低限の基礎学力さえないとこぼし、高校・中学でのカリキュラムの充実を求める。中学は学級崩壊でまともな授業もできない。それは親のしつけがなっていないからだと、家庭に責任転嫁する、などなど。日本の社会全体が「人を育てる」手間やコストから逃げようとしている。おまけに先進諸国の例に漏れず少子高齢化が進行している。長期的に活力のある社会になるかどうか、マクロ経済学的にはGDPがある程度の割合で成長し続けるかどうかは「人が育つ」かどうかにかかっている。