そういえば雪印の食中毒さわぎ

■そういえば雪印の食中毒さわぎ。現場に悪いことを隠す体質が染みついてしまったら企業としては致命傷だということがよく分かる。しかし悪いことをどんどん報告させるような社風を作る人事評価制度というのもとても難しそうだ。一つ言えるのは、経営トップの現場に対するメッセージが明瞭であれば現場は仕事がしやすい。士気も倫理も向上し、悪いことを隠すような体質も生まれにくいだろう。おそらく雪印は経営トップが「よきにはからえ」式の人物だったのではないかと想像する。現場は方針が明確でないまま何らかの経営判断をせざるを得ず、しくじったらしくじったで責任を取らされて被害者意識だけが残る。やっぱり日本企業は現場主義からトップマネージメントへ脱皮しそこねているのではないかという気がする。下記のSEの話と通じる部分があるが、「森」を見ることができない職人的な気質の社員がトップになるのはあまり良くない。自分にできることでも他人に任せて、そのかわり説得性のあるメッセージを出すことができる人間がトップ向きだ。
■自営業者がホームページを作ってはやりの「e-Commerce」を始めるにしても、個人が趣味でホームページを開くにしても、まずは計画というものが必要だ。やみくもに開いて自己満足に浸るのもまぁいいけれど、ホームページを開くからにはある程度のアクセス数を達成しなきゃあまり意味がない。そのときまず最初に考えるのは「このホームページは誰に見せたいのか?」ということだろう。「みんなに見てもらいたい」ホームページは、結果として「誰も見ない」ホームページになる可能性が極めて高い。僕のこのホームページも1970年代以降生まれのためという限定付きだからこそ、多くの読者の方に読んで頂くまでに育った。日本のインターネット人口は1000万人を超えているが、ここまでマスのコミュニティーになれば、最早、単にホームページを開いたという事実だけでは誰も珍しがってくれない。ここでも重要なのは「マーケティング」のセンスなのだ。
昨日のエッセーに引き続いて社内情報システム部門の話になるが、職人肌のSEは自分にできることは何でもやりたいと思うようだ。その気持ちは分からないでもないが、会社の仕事である以上「機会損失」を常に考えなければならない。お金をケチろうとして、自分の技術力でできることをすべて自分でやっていたのでは、限られた自分の勤務時間を技術的な細部に割いてしまうことになり、肝心の「ユーザのために使いやすい業務システムを構築する」という目的が後まわしになる。まさに「木を見て森を見ない」発想だ。細部にかまけてユーザの要求に応えることがおろそかになってしまったのでは、会社として見たときに、それが販売機会の損失など様々な「機会損失」の形ではねかえってくる。最終的にそのSEが既製品を使わずに自力でやったことで節約できたお金と、会社が被った機会損失を比べれば、機会損失の方がはるかに大きいに違いない。後にはそのSE自身の「満足感」や「達成感」しか残らないということにもなりかねない。その企業が本業で情報システムの構築をやっているなら、技術蓄積として意味もあろうが、これでは本末転倒である。やはりSEというもの、職人であると同時に「森」を見ることができなければならない。別の言葉で言えば「経営の観点」を持っていなければならないということになる。サーバ管理やネットワーク設定、ワークフローの基盤技術など、技術的な細部にかまける時間があるなら、そういう箇所は「時間を金で買う」考え方で既製のパッケージソフトや外注を有効活用し、一刻も早くユーザの要求に応えた業務アプリケーションの構築に着手する。それが企業内のSEとして適切な思考回路ではないかと思うのだが。
■そういえば転職活動中に某財閥系S不動産大手の社内情報システム部門のマネージャーと話をしたのだが、SAP R/3の名前を知らなかったのには驚いた。それでよく情シ部門のマネージャーをやってるなぁと思った。そんな認識レベルの低さでシステム要員を契約社員で調達しようとしているのだから、このマネージャーこそまさに「井の中の蛙」だ。
■SOTECのPCを新調したので、今までCeleron 300MHzだったのが同じくCeleronの533MHzになった。メモリも96MBが128MBになったので思ったよりサクサクと気持ちよく動いてくれる。ディスプレーは当分GATEWAYの17inchのままだろう。しかし外付けのSCSI HDD(4GB)に対して内蔵のIDEが15GBというのは時代の流れを感じさせる。