つながらない「し~ぷるねっと習志野」のネット接続サービス

■ここ幕張に住んでいる間、インターラクティブケーブル通信株式会社の「し~ぷるねっと習志野」というCATV常時接続を利用していた。昨年10月末に使い始めた当初は非常に快適な接続環境だったが、今年になってから急に回線が混雑するようになり、ここ1か月ほどはメールサーバへの接続さえ、週末の夜間はタイムアウトになるという有様だった(メールの受信は画像たっぷりのホームページに比べてかなり軽い通信だ)。
何度かメールで苦情を入れたが、同社はその状況を知っていながら設備増強の予定はないと返答してきた。ちょっと考えてみてほしい。最高速度が60km/hしか出ないけど故障しない自動車と、最高速度が200km/hも出るけどいつ故障するかわからない自動車、あなたならどちらを使うだろうか。また、後者を「自動車」と呼べるのだろうか?
たしかに同社のCATV常時接続サービスは「ベストエフォート」といって「最大限の努力(best effort)はしますが、回線が混み合って接続できない場合もあります」という文言を契約に織り込んでいる。なので利用者はプロバイダの瑕疵責任を問いにくい。
しかし、いつ止まるか分からないインターネット接続サービスを「インターネット接続サービス」と言えるのか?「ベストエフォート」という文言を言い訳にして、限られた回線帯域に多くの利用者を募集して利益を稼ぎ出す。残念ながらインターラクティブケーブル通信株式会社のように経営体力の弱い地域プロバイダは、顧客満足より自社の利益を優先せざるを得ない状況に置かれているらしい。通信インフラを担うという社会的使命感のかけらも無い。
実は以前勤務していた某大手電機メーカーの独身寮にも常時接続のインターネット環境があり、一時期、非常に通信速度が遅くなったことがあった。そのときやはりプロバイダに苦情を入れたが、翌月にはNTTのOCNからDIONへ変更するという対応をとって頂いた(この「愛と苦悩の日記」1999/04/16参照)。
他の常時接続型プロバイダにできていることが、インターラクティブケーブル通信株式会社にできないということはどういうことか?回線の設備費(固定費)が一定なら、登録ユーザ数を増やして売上高を増やせば利益も増えるに決まっている。つまり同社のように「ベストエフォート」をうたうプロバイダには顧客満足を無視するインセンティブが働いていることになる。これをどうすれば逆転できるか。読者のみなさんへの宿題である(僕も答えがわからない)。