篠田節子『女たちのジハード』を読み始めた

■例によって用事の合間に、とある場所の丸善をうろうろしながら「う~ん、何を読むかなぁ」と悩んでいたところへふと文庫版『女たちのジハード』(篠田節子・集英社文庫)が目にとまり、ある人に勧められていたこともあって読み始めたが、さすが直木賞作品だけあって面白い。二日で6割方読んでしまった。
ただ、こういう作品を30近くで独身の僕が面白がって読んでいていいのだろうかと冷静になって考えてみると、自己嫌悪に陥る。それに僕自身、妙な男の類型としてこの小説に登場する人物のうちの一人でないとも言い切れない。打算的な女性の視点で自分がそう見られているのかも知れないと思うと、暗澹たる気分になる。四捨五入して30歳の女性にはぜひぜひお勧めの本だが、同年代の男性には、よほど過去にフェミニズムについて勉強したというのでなければ、あまりお勧めできない一冊だ。