名古屋の中学生が5000万円恐喝されたとか

■名古屋の中学生が5000万円恐喝されたとか(管理教育が染みついた名古屋ならではという気もするが)。日本が治安の良い国だというのは正しいけれど、日本のどの部分で治安が良いのかをもっと厳密に定義する必要がある。日本には「家族」「学校」「職場」といった治外法権エリアが散在していて、その内部では原則として何をやっても法に抵触しない。たまに、ドメスティック・バイオレンスや幼児虐待、今回の5000万円恐喝事件や横山元知事の強制猥褻、一気飲みの強要による殺人事件などが刑事事件になったりするけれど、立件されるのは氷山の一角で、大抵は加害者はやったもん勝ち、被害者は泣き寝入りするのが日本的共同体の「美風」である。したがって日本で治安が良いと言われているのは、「家族」「学校」「職場」を除いた”余白”の部分だけだ。もともと「治安」が良い・悪いというのはプライベートな空間とパブリックな空間が明確に区別されている社会でしか意味をなさないのであって、日本のように治外法権の私的空間がのんべんだらりと広がっているような国を欧米諸国と比較して「治安が良い」などというのは、比較する土俵がまったく違うのだからナンセンスだ。今回の5000万円恐喝事件に関して言えば、恐喝した彼らは最早「学生」でも「少年」でもなく、れっきとした「犯罪者」である。「犯罪者」はできるだけ早く立件して刑務所にブチこむこと。被害者の少年と母親が生命の危険を感じて警察に真実を告発できなかったのなら、明らかに事情を察していた学校が動いてもよかっただろう。加害者だって5000円恐喝の時点で捕まっていれば、5000万円恐喝の凶悪犯にならなくても済んだはずだ。全国の不良諸君も「よっし。5000万円まではOKだ!」と妙な自信を持つかもしれない。