キアロスタミ『桜桃の味』

■今ごろ観てちゃいけないのだが、ようやくキアロスタミ監督の『桜桃の味』(1988年・イラン)をビデオで観た。作品解説はWeb上に腐るほどあるので省略するが、カットのつなぎをよくよく観ると、ほんとにこの監督の語り口は懇切丁寧だということがよく分かる。
他方では主人公が工事現場に呆然と座り込むシーンから老人を乗せるシーンへの非常に大胆な省略法に驚かされたり、淡々とした映画の割に飽きさせない。この映画を観て「分からない」とか「退屈だ」とか言う人は、きっと映画における「桜桃の味」が分かっていない不幸な人なんだろう。(キレイにまとまったねぇ)