首都圏に復帰して1か月

■首都圏に復帰して1か月、人口集積が高いことの恩恵を身にしみて感じる毎日。しかしもちろん弊害もある。その一つが人身事故で電車がよく遅れること。たまりかねてJR東日本は1999/12/01~07まで「いのちのホットライン」を本社内に設置する(日経新聞1999/11/03社会面)。たった1週間の電話相談で飛込み自殺が減るとは思えない。カート・ヴォネガットの「自殺パーラー」を思い出す。鉄道は事実上「自殺パーラー」になっているということだろう。
■この日記でも米国型資本主義が全てではない!と書き続けているが、ERPやSCMなどの3文字言葉に嫌気が差してきたのは僕だけではないようだ。日経BizITの「記者の眼」にも日本経済全体が米国の単なるfollowerになってしまうことへの危機感が書かれている。最近読んでいるJohn Grayの『False Dawn』にも各国経済の独自性・多様性こそが国際競争の基本条件だと書かれてある。BizITの記者は「『世界が相手』『ITありき』『巧遅より拙速』の前提からは絶対に生まれない発想もあるはずだ」と書いている。今の米国型資本主義が成功しているのは、世界のどこにも「今の米国型資本主義」が存在しないからだ。ドイツもフランスも米国化しているというのは誤解で、そこにはドイツ型資本主義やフランス型資本主義があるだけ。独自性こそが国際競争力の源泉なのに、米国型に追随するのは自ら独自性を否定する自殺行為だ。デカルトではないが、人間「疑う」ことを忘れたらおしまいだ。
■最近サーチエンジンでは「LYCOS」がいちばんのお気に入り。複数条件検索がいい結果を返してくれるし、英和辞典が無料で引けるし、「駅すぱーと」同等の路線検索も無料。そう思ってたらなんと!LYCOSのテレビCMをやってるじゃないか。出演は浜崎あゆみ(チューハイのCMかと思った)。日経BizTechによれば角川書店、住友商事、米LYCOSなどから調達した資金の一部がCMに使われたようだ。サーチエンジンがテレビCMだなんて、隔世の感あり。