イングマール・ベルイマン『野いちご』

■ベルイマン『野いちご』(1959年スウェーデン)を観た。ウッディ・アレンの『アニー・ホール』(1977年アメリカ)のトランジション・ショット(現在の主人公が回想シーンの中に入ってしまうショット)は『野いちご』の引用らしい。『処女の泉』と同じく、キリスト教の教条主義的な罪と救済を超越したところにある、人間の根源的な「罪」と「救い」がテーマ。老教授が人生を振り返って自分がいかにエゴイストであったかを深く悔いる。その過程がロードムービーの手法や夢と回想と現実の交錯で描かれる。そして最後の「救い」は印象派の絵のように美しい、海辺で釣りを楽しむ老教授の両親の姿だ。