岩井克人『貨幣論』

■下記のように『グローバリズムという妄想』の翻訳があまりに悪いので、代わりに岩井克人『貨幣論』(ちくま学芸文庫)を読み始めた。貨幣がなぜ貨幣として成立するのかについて、マルクスが「全体的な価値形態」と「一般的な価値形態」の循環論法を断ち切ろうと「労働価値説」の前提を持ち込んでしまった点を切れ味鋭く批判している。循環を解決する必要はないのだ。まさに循環論法である点にこそ貨幣の貨幣たるゆえんがある。なるほどねぇ。