ビョーク『ホモジェニック』

■お嬢様ロックの二大巨頭といえばケイト・ブッシュとこの人。連休中に以前から聴こうと思いつづけていたビョークのアルバムを買った(『ホモジェニック』1997年作品)。お嬢様ロックの本質はひねくれているということだ。もちろん僕はひねくれた音楽が大好き。この『ホモジェニック』、何度も繰り返し聴いているうちにやっと分かって来た。
これはロックでもポップスでもなくて、現代音楽の声楽曲のアルバムだと思ったほうがよさそうだ。ビョークの歌は「歌」というより「声」だ。ブレス、喉を引き絞るような叫び、わざと裏返した声、彼女の声のあらゆる表情がメロディーを歌うためではなく、楽器の様々な奏法のように利用されている。シンセサイザーのノイズがビートらしきものを刻んでいるけれど、ボーカルがビートに乗ることはない。ここまで「声」そのものに意識的なポップスなんて今まで聴いたことがないという意味では、やっぱりビョークの位置は特異だなぁと改めて思う。
■帰りの電車の中でサラリーマンが「あれはナーバスな問題だからねぇ」と話していた。ナーバスってのは人間にしか使わないし、しかも一時的な状態を表わす形容詞だから、直接名詞を修飾することはないんだよ(例:彼は大事な会議を控えてナーバスになっている)。正しくは「あれはデリケートな問題だからねぇ」です。外来語もふくめて、日本語は正しく使いましょう。
■実はボディーソープは石鹸よりコストパフォーマンスが高いということが分かった。650mlのビオレ(弱酸性)を買ってから、石鹸なら3個は使いつぶしているだろうというくらいの時間はたっているのに、まだ半分は残っている。しかも毎日体中がアワアワになるくらい使っている。もっと早くからボディーソープを使っておくんだった。