有馬文部大臣の正論の効果

■『ニュース23』で文部大臣のインタビューを聞い。確かに有馬さんの言っていることは正論だ。しかし、どうしたらその正論どおりに人が動いてくれるのか、「インセンティブ」ということを有馬さんは全く分かっていない。たとえば一頭の馬がいて、その目の前に毒入りニンジンがぶら下がっている。馬は必死でニンジンにかぶりつこうとするが、有馬さんはこの馬を止めるのに「そのニンジンは食べるな!」とお説教することしかできていない。
確かにその通りなのだが、そんなこと言われたって馬はニンジンに食いついて、結局は死んでしまうだろう。これをバカ正直という。本当に馬を助けようと思えば、バカ正直ではダメなのだ。馬がニンジンに食いつこうとしたら体に電流が流れるような「仕組み」を作らなければならない。この「仕組み」がインセンティブだ。
教育を地域社会にも分担してもらうように「一生懸命お願いする」のは確かにまっとうなやり方だが、それで地域社会が動くのなら誰も苦労しない。地域社会が自然と教育に協力したくなる(せざるをえなくなる)ような「仕組み」づくりの方が大事なのだ。正論を組み立てるよりも、いかにインセンティブを与えるか、こっちの方が実務者としては重要なんじゃないの?