チェン・ユーシュン『熱帯魚』

■チェン・ユーシュン監督『熱帯魚』(1995年台湾)を観た。前半は単なる低予算映画かと思ったが、メチャ良かった。ストーリーを知りたい方はInfoseekで「+熱帯魚 +台湾」。そうしたホームページの一つに「台湾版『アリゾナ・ドリーム』だ」というのがあったが、まさにその通り。誰もが夢を求めながらどこかズレた生活を送っている。
アジア映画と聞くと香港系の濃い展開や、逆に同じ台湾のツァイ監督のように極端にドライな映画を想像するかもしれないが、『熱帯魚』はリズムのメリハリが効いて気持ちのいい映画。ポップなところはポップに、しっかり芝居を見せるところは下手なカット割りをせず固定ショットで長回ししてくれる。登場人物のキャラクターも最高。主人公の男の子がヘンに演技をしないのがいい。全体に抑制の効いた演出。