日本に401Kが導入されたら

■日本にも米国の401Kような拠出型年金制度を導入しようって話があるけど、もしそうなったら従業員の行動はだいたい予想できる。とくにサラリーマンは横並び意識とコンセンサスの文化にどっぷりつかっていて、一人じゃ何も決められないから、仲間どうしで「ねえ、どうする?」とか相談して、結局みんな似たようなポートフォリオになっちゃうんだろうな。それで運用実績が悪くっても「あいつも悪いからいいか」と、お互い傷をなめ合う。弱点を確認し合って安心する。一人でも高い運用実績をあげた人がいれば、酒の席なんかでお酌しながら「ねえ、どうやってるの?教えてよ。同じ職場なのに水臭いなぁ」とか言いながら聞き出そうとしたり、影で後ろ指さしたり。最終的には労働組合に駆け込んで、会社や組合で最適な運用プランを提示しろ!と文句を言ったり。
そうなっちゃうに決まってる。日本のサラリーマン社会は個人主義や自己責任ではなくて、協調主義と集団責任で、「機会の平等」じゃなくて「結果の平等」を絶対視する村落共同体だから、本質的に拠出型年金みたいな制度はなじまない。業績が悪化した企業の給与削減のやり方を見てもそう。「あいつも落ちてるから、まあいいか」ってなもんだ。仮に拠出型年金のような制度が根づくとすれば、初めからサラリーマン的ムラ社会の外にいる、主婦とかOLからだろうね。