NHK『大企業病を吹き飛ばせ』

■NHKで「大企業病を吹き飛ばせ」という、富士通の社内ベンチャー制度を取り上げた番組の再放送をやっていた。社風改革にかける同社の取り組みの徹底ぶりには驚かされた。社内ベンチャーがライバル会社との取引という大胆な戦略に打って出たとき、同社の本社営業部は、「部門の利益より全社の利益」という考えでOKを出したという。結局、大企業病とは「セクショナリズム」であり、その克服は、どれだけ大局的な観点に立てるかにかかっている。逆に言えば、大企業が大局的な観点に立てば、ほんとうの意味でスケール・メリットを生かせる。
で、僕はくだらないことにも感心してしまった。同社のある社内ベンチャーの社長が、2人の出向社員をつれて食事にいくシーンで、ビールを「手酌」で飲んでいたのだ!僕の会社では、社内の飲み会でもかならず「お酌」をすることになっている。それは「暗黙のルール」である。(出ました「暗黙のルール」!!)富士通の社風改革キャンペーンの社内パンフレットや、標語を印刷したシールなどが番組で紹介されていたが、一つひとつはバカらしいくらいに些細なことである。「お酌」もしかり。
でも、そういうバカらしいくらいに些細なことを変えられるかどうか。それが大企業病の克服の第一歩である。つまり社風改革とは、抽象的な哲学や理念をもてあそぶことではなく、社員一人ひとりの毎日の職場生活で、ごく些細なことや、具体的な行動習慣を変えていくことなのだ。