橋口亮輔『二十才の微熱』

■橋口亮輔『二十才の微熱』1993年。監督第一作。美少年好きの淀川長治大先生はどのようにおっしゃっているかと思えばものすごい酷評。超長回しの固定ショットで、俳優は延々ドキュメンタリーっぽい「自然な」演技。感情の起伏のない演技と、固定ショットや長回しの多用、ほとんどカットバックのない一方向の時間の流れ、自然光、ロケ、素人の俳優、同録、わざと聞き取りにくく録音してある台詞、人間関係への決定的なコミットを回避しつづける登場人物、こうしたものが、最近の日本の「若手」映画監督の共通点のような気がする。
なぜこうなっちゃったのか?もちろん小津の影響は大きいだろう。あの機械的な台詞。しかし「若手」の脚本にはムダ話しが多すぎ、野田脚本の切りつめられた様式美に程遠い。いくらPFFの奨学生だからって、注意して観なきゃいけないのかも。